足場を組まずに外壁補修できる建物・できない建物の見分け方
無足場工法(ロープアクセス)はどんな建物でも使えるわけではありません。屋上の支点、外壁の状態、補修範囲という3つの条件から、足場が要るか要らないかの判断基準を説明します。
無足場工法外壁補修費用
「足場を組まずに直せますか」というご相談をよくいただきます。
結論から言うと、建物によって、できる場合とできない場合があります。 ここでは、現地を見る前の段階でおおよその見当をつけるための判断材料を書きます。
判断は、この3つでほぼ決まります
1. 屋上に支点が取れるか
ロープアクセスは、屋上や塔屋の構造体に支点を取って降下します。 そのため、支点になる構造体があるかどうかが最初の関門です。
支点として使えることが多いもの:
- 屋上の設備架台、手すりの支柱基部
- 塔屋(階段室・機械室)の構造体
- 梁、パラペットの立ち上がり
一方で、屋上に上がれない建物、支点になる構造体が無い建物、 陸屋根ではなく勾配のきつい屋根だけの建物は、無足場では難しくなります。
2. 補修する範囲が「部分」か「全面」か
ここが費用に一番効きます。
- 一面だけ、数か所だけ → 無足場が有利になりやすい
- 建物全体を一度に塗り替える → 足場のほうが早く、結果的に安くなることがある
足場は「組むまで」に費用と日数がかかりますが、いったん組んでしまえば 作業効率そのものは高くなります。範囲が広いほど、その効率が効いてきます。
逆に、部分補修のために建物全体へ足場を組むのは、費用の大半が 「直していない面の足場代」に消えることになります。ここが無足場の出番です。
3. 外壁の状態が、部分補修で足りるか
打診してみたら浮きが想定より広範囲だった、という現場は珍しくありません。 この場合、当初は部分補修の予定でも、全面的な改修に切り替えたほうが 長い目で見て安く済むことがあります。
調査だけを先に無足場で行い、その結果を見てから工法を決めるという進め方もできます。 調査のためだけに足場を組む必要はありません。
足場が要らないと、何がなくなるのか
足場工事で発生していたものが、まるごと不要になります。
- 足場の設置・解体にかかる日数
- 資材を置くスペース、駐車スペースの確保
- 足場からの侵入に対する防犯上の不安
- 日照が遮られること、洗濯物が干せないこと
- 近隣への設置の挨拶と、解体までの拘束期間
マンションであれば、居住者への影響が小さいことがそのまま管理組合の負担軽減になります。
逆に、無理をしない条件
橙會では、次の場合は足場を組んだほうが良いとお伝えしています。
- 建物全体の大規模改修で、範囲が広い
- 支点が確保できない構造の建物
- 作業内容として、足場上でないと精度が出ないもの
無足場が専門ですが、無足場でやることが目的ではありません。 現地を見ずに「できます」と答えることはしていません。
まずは写真を送ってください
判断に必要なのは、次の3点です。
- 建物全体が入る遠景
- 気になっている箇所の寄り
- 屋上の様子(上がれる場合)
これだけあれば、足場を組まずにいけるかどうかの見当は、その場でお答えできます。 そのうえで必要であれば現地を確認します。現地確認とお見積りは無料です。